貧者には一つの大きな特徴がある。それは、社会の誰もが己を害そうとしていることに気付いていない点だ。だが富者はそれを弁えている。他者が己を害することを知るゆえに、利己的で冷淡になり、他者の感情など意に介さず、情を薄くして生きるのだ。貧者は常に良心や情義、道徳を口にするがゆえに、世の中で艱難辛苦を極める。道徳や良心、情愛とは「人道」の産物にすぎず、「天道」はそのような理に従わないからである。

——不詳