中高年、特に65歳以上の人々にとって、運動による負傷にはもう一つの潜在的リスクがある。重傷により寝たきりとなれば、筋肉量と筋力は急速に衰え、わずか一週間の就床で減少率は最大15%に達する。そして「弱るほど動かなくなり、動かないほどさらに弱る」という死の螺旋へと陥るのだ。その背景には重要なメカニズムが存在する。高齢者、とりわけ筋力トレーニングを行わない者は「アナボリック抵抗性(合成抵抗)」を生じ、筋肉タンパク質の合成シグナルに鈍感となり、タンパク質を摂取しても筋肉につきにくくなる。寝たきりは、この合成能の退化をさらに加速させる。この観点から見れば、中高年における適度な筋力トレーニングの重要性は、ランニングなどの有酸素運動を遥かに凌駕する。運動を怠らず、かつ絶対に怪我をしないという難題は、構造的にはまさに「投資を行いながら、絶対的にレバレッジを排する」ことと同義なのである。

——シリコンバレー王川